八幡八幡宮の算額

 群馬県指定(昭31年6月20日指定)重要文化財。 

 算額:日本で独自に発達した数学を和算といい、この和算を学んだ人たち(和算家)が自分たちの研究の成果を額にして、神社に奉納したもので、絵馬の一種。


 

 算額の文字はほとんど読めなくなっていますが、神社の人がわざわざ探してくれたパンフレッドに、問題の一つと群馬県桐生高等学校大山誠先生の解説が載っていました。

原文:今有如図鉤股内容隔逐斜等円六個唯云鉤若干問得等円径術如何
現代的表現:(いま図のように直角三角形(鉤股)の直角でない一つの頂点から斜線を引いて出来る六個の三角形の内接円の大きさがすべて等しいという。 鉤と股の長さを既知とするとき、この等円形の求め方を述べよ。)

原文:答曰 依術求等円径
現代的表現:(術によって等円径を求める。)

原文:術曰 別求弦 置弦内減股余以鉤除之得数立法及平方開之商以減一個余乗鉤得等円径合問
現代的表現:(別に弦を求める。 弦から股を引いた余りを鉤で割って得た数の立方根の平方根を一から引いた余りに鉤を掛ければ等円径が得られる。 これは問に合う。)

 

 

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