荒船風穴(2008年09月07日)

 群馬県下仁田町。 蚕の卵の冷蔵用として利用、貯蔵能力は国内最大規模を誇った。 下仁田町指定重要文化財で、富岡製糸を中心とした世界文化遺産の暫定リスト構成資産のひとつになっているそうです。
 荒船風穴の特徴は3層構造で、蚕種業者は、最も温度の低い1階に貯蔵した蚕種紙を、出荷が近づくと上の階に順番に移し、外気の温度に近づけるという工夫をしたそうです。 温度の変化を利用することで、年1回だった蚕の孵化を年2〜3回にできたということです。
 場所はちょっと分かりづらいところにありますが、たまたまコンニャク店であったボランティアで下仁田の案内をしている「岩井」さんに、説明だけでなく案内もしてもらいました。
 4個の温度計が設置されていて、この日は風穴入口が24℃、3号風穴東側が21℃、1号風穴付近が19.9℃、吹き出し部が3.3℃でした。 1号風穴は下に降りる道がありますが、これを降りていくと急激に気温が下がっていくのが分かります。 


1号風穴

温度表示

風穴入口

2号風穴

2号風穴、3層構造

3号風穴

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